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執筆者の写真Giro

久しぶりでも

先日、長年撮影させて頂いている方の撮影があった。


ポートレートではなく、言葉としては難しいのだが、その方の作品を

撮るという形だが、物撮りといってしまうとよくない。

魂が籠っているから、といえばいいのか。



とにもかくにも、長年の関係性があるとはいえ

実は数カ月というか1年弱くらいのブランクがあって

かなり久しぶりの撮影だったので正直不安もあった。


仕事での撮影というのは、要するに「依頼者が求めていること」に しっかり応えられるかどうかが全てで 自分がどうだとかよりも、お相手の方の思惑をしっかり受け止められるか、が鍵。


もちろんそのために、機材選びや設定、撮影、現像と私のすべきことは山ほどある。


が、そもそもの出発点として、依頼者の意図が汲めていないと

何の意味もないわけで、こうしてお久しぶりの撮影の場合は そこの擦り合わせがちゃんとできるかは忘れてはいけない。




そんなわけで、裏話としては、撮影までの数日に

過去のメールのやり取りを読み返したり、過去の写真の感想を見返したりして 自分の中で当時の感覚を取り戻す作業をやっていた。



なんだか拍子抜けされるかもしれないが

少なくとも私にとっては、プロとして仕事をするための準備というのは

機材の手入れや練習と同じかそれ以上に、こういった「依頼者の意図を察する」ための

準備やリハビリに重きを置いている。




結果的には、当日はそこそこタイトなスケジュールながら 自分でも良い感じに撮れてるなという手ごたえはあったし、依頼者さんにもご満足いただけたようで、一安心。


内容としてはそれほど広くないギャラリー内での撮影ながら 50㎜ f/1.2と 105mm f/2.8のマクロをメインで ライティングはほんの少しだけレフ板使ったくらい。


一応オフカメラのライトも持って行ってたが、ちょっと使いづらかったのと

窓が広かったので自然光でナチュラルに。


久しぶりの撮影でも良い感じに撮れ、喜んで頂けるというのは

なんというか我ながら仕事としてちゃんとできた感があって満足度が高い。



その後しばらく、撮影した感覚が残っていたので

こちらもかなり久しぶりに自宅でドール撮影をしてみた。


神のチェックが甘くて一本目障りなのが垂れてしまっているが

それもバッチリ解像してしまった。



Doll Chateau - Christina


Z9 + Z 135mm f/1.8 S Plena




仕事とは違って、ある意味いいかげんに

ある意味自分のこだわりを入れて、撮影できるというのは悪くない。


さて、また少し慣れない撮影が続く。

依頼者さんのご期待に応えることを第一に、がんばっていきたい。

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