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  • 執筆者の写真Giro

レンズ重量とバランス



3日間で46,000枚+動画が350分くらい、けっこう実働時間も長めでハードで 今も身体のあちこちが痛い。


とはいえ、今回Z 400mm f2.8(正確にはNIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S)を

多用したわけだが、その点については非常に助かった。


以前まで使っていたFマウントの AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VRだったら 3日目には腕が上がらなくなっていたかもしれない。


軽い、というだけではない。


今回は AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VRも併用していて このレンズとZ 400mm f2.8との重量自体はほとんど差が無い。


しかし長時間撮影になるとZ 400が手持ちで行けるのに対して 120-300は一脚がないとつらい。



要するに、重量配分、バランスが大事なのだ。


極端な話、3kgのものがあるとして 1mの細長い棒100gの先に2.9kgくらいの重りが付いているものと 1㎤の3kgの物質とでは違う。


スーパーでお米を買った時に、ビニール袋に入れてぶら下げると 重みで手にビニールが食い込んで痛い、みたいなことがあるが 肩に担ぐと大した重さでは無かったりするのと同様。


レンズの重量が手に、そして腕、ひいては全身にどうかかってくるか それを考えると、Z 400は非常にバランスが良いのだ。


120-300が悪いわけではないが、あれをしっかり3kgのレンズとして捉えると Z 400は、まるで1.5kgのレンズをそのまま全体的に大型化したような感覚。


みっちりと詰まった重量感も無ければ、変な所にピンポイントで重さを感じるわけでもなく 全体に分散され、カメラ側のホールドと三脚座やレンズ先端どこを持っても程よく 重さが分散している。


思えば同じ3kg前後のレンズでは 200mm f/2G ED VR II という比類なき銘玉があったが あれはサイズの割にガッチガチに重さが詰まったダンベルのような質量感があった。

筋トレにもってこい、という印象すらあって 長時間手持ちで使うようなレンズでは無かったと思う。



そんなわけで、相応にハードな撮影をこなすにあたっては 機材の重量も大事だがそれ以上にバランスが大事。 こればかりはカタログの数字を眺めていても分からない。


Z軸の慣性モーメントだとか、てこの原理だとかいわゆる物理での思考までいかずとも 実際に手に持ってみると誰しもが感じるものだろう。



ところで、今回バッテリー3本とメディアも多めに持って行ったが 1番長い日で10時間近く撮っていたせいかバッテリーは最後には全てほぼ空 メディアもかなり使った(1TBは余裕で超えていた)


メディアと言えば11月後半に AngelbirdのAV PRO CFexpress SE 512GBをZ9で使ったところエラーが出て 撮影データの一部が消えたり、何度フォーマットしてもエラーが頻発したりと かなり頭を悩まされた。 正直こういう事が一度でもあるとそのメーカーのメディアを使うのが怖くなる。


が、とりあえずサポートに問い合わせたところ 即座に新品交換の話となり、状況説明後現品を送り、1週間程度で新品が送られてきた。


テストしてみたところ何の問題も無く、ただのハズレ個体を引いただけだったか、と思い 今回データ容量確保の意味でも持って行き、慎重に使ってみたが全く問題なく動いた。


ということで、自分の中ではむしろサポート体制が有能だったので このメーカーはこれからも選択肢に入れたいと思う。 SanDiskのサポートも以前利用した際にかなり対応がよかったので信頼している。 工業製品である以上、どうしても個体差ができたり不良品ができてしまうことはある。 大事なのはそれをどうフォローしていくかである。


とはいえ、データが消えてしまうと取り返しがつかないため 大切な撮影時は、複数メディアにバックアップが撮れるような設定で撮影することをお勧めする。

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