私が初めてフルサイズ機を買った時 真っ先に手に入れたのは35mmのレンズだった。
標準域での単焦点レンズといえば定番は
50mmか35mmだろう。(35mmは準広角ともいう)
これがポートレートになると85mmの人気が俄然高まるわけだが。
で、なぜ私が35mmをチョイスしたかといえば ・室内(自室)で撮ることが多かったので長すぎると使いづらい
・当時新型の35mmが出たばかりで使ってみたかった
などがあった。
35mmは準広角と言われるだけあって 人間がぱっと見た風景より少し広めに写る印象がある。
非常に気に入っていたのだが、屋内での使用で稀に狭く感じることがあった。 また、その後タムロンの45mm、ニッコールの24mmを手に入れたことで
使用頻度が減ってしまって、結局手放してしまった。
しかし、そうなってみると、今度は24mmはいかにも広角レンズらしく
広すぎてちょっと画角・背景の整理に気を使うことが増えてしまい
私には扱いづらいレンズだなぁと感じることが多く、結局これも手放すことになった。
ちなみに回りまわって、Z6と一緒にZ 35mm f1.8/Sを入手したので 結局は35mmレンズ自体は手元に残っている。
そんな私が、先日ある撮影で、少し狭い屋内での撮影で少し苦労した。 やはり準広角~広角くらいのレンズは1本はあった方が良い。
そこで今回選んだのが、AF-S 28mm f1.4/E EDだ。
35mmでちょっと狭いなと感じたことがあり 24mmでは広すぎると思ったことがあるのだから、28mmならちょうど良いだろう という、これ以上ないほどシンプルな話である。 またニッコールは時代(技術仕様)ごとに幾つかのタイプがあるが
最新のカメラには最新のE(電磁絞り)モデルがベストマッチなのは
今までの経験上、よくわかっていることもあって、少しお高いがこのレンズにした。
結果的からいえば大満足である。
最近のレンズなので中央部、ピント部の解像力が良いのはもちろん
クリアで非常にヌケも良い。発色も自然だが鮮やかだ。
開放f1.4とそれなりに寄れることを活かせば、盛大に背景をぼかすこともできる。
開放でも解像力はかなり高いので、描写を楽しみながら絞りを選べる。
これはf1.8、もう少し絞った方が良かった。
雨で濡れた葉っぱの質感は素晴らしい。
豆苗
D850のセンサー性能を存分に活かしてくれているのが伝わる。
解像力が高いことと、柔らかい描写であることは 矛盾しているようで両立が可能なのだと思わせてくれる。 この辺り、105mm f/1.4E EDと非常に近いものがあり
ベクトルとしてはやや異なるのだろうが、いわゆる
ニコンの提唱する「3次元ハイファイ」レンズと同じ匂いを感じる。
私が広角レンズをメインで使うことは少ないだろうが かなり気に入ったので、これからも使っていきたい。
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