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2020初日の出

昨年後半に親族が亡くなりましたので

新年のあいさつは控えさせて頂きます。本年もどうぞよろしくお願いします。



さて、私は元々出不精の上に寒くなるとますますその傾向が強くなる。

人混みは苦手で、慣習を重視することも無い。


要するに、初日の出や初詣には関心が無い。



しかし、年末になって唐突に、初日の出を観に行くお誘いを受けた。


全く興味はなかったので断っていたが、近場で車を出してもらえること

冬なので日の出は思ったより遅く、別段早起きの必要もないことなどがあり

声かけてもらわなければ一生初日の出を観に行くこともなかっただろうから

こういう機会は大切にしておこうと思い立ち、2020年の朝、某所海岸に向かった。


正直、私も同行者たちも初日の出のスポットなどに詳しいわけではなかったので

ここがベストな場所なのか、人がどれくらいいるのか等、完全に手探りだった。



持って行った機材は風景写真ということでZ6にZ 14-30mm f/4S

そして日の出そのものを寄りで撮りたいが、大型機材は持って行くのが面倒だし

人が多いと邪魔になったり危険になったりしてしまう、ということで

D850に105mm f/1.4E EDにしてみた。


70-200や200mm f/2も一瞬考えたが、小さい方の機材バッグに簡単に収納できるので

105mmで良いだろうとの判断を下した。



さて、現場に着いたところ、思ったよりも人がいる。

それも若い(学生風の)人たちが多く、こんな世代がわざわざ初日の出を観るために

早起きしてきたのかと驚いたが、大晦日から徹夜で遊んでいたのかもしれない。




まだ日は昇っていないが、空は赤くなり始めている。

ほんの少し前までまだ辺りは暗かっただけに、刻一刻と変化していく空を観るのは

それだけで楽しいものだった。


人はそれなりにいたが、逆光で影にしてしまえるので気にはならない。

むしろ表情や服装が見えないのでオブジェのような抽象性があって画になる。




到着したのは日の出時刻の40分ほど前。

空は段々と明るみ始めておりそれなりに撮ったが、全てを貼っても意味が無いので

時間を飛ばし、日の出の頃に。


ちょうど海を挟んだ山の辺りからご来光が拝めた。



空の模様、周囲の人だかりを風景として捉えるには

この14mmからの超広角レンズは非常に使い勝手が良かった。

また、Z6もISOを上げやすく、手振れ補正も効くので、設定をあれこれいじりながら

試してみたが、ミスショットはほぼ無しで非常に良い組み合わせだった。



しかしこれでは太陽そのものは小さすぎてよく分からない。

そこでD850に105mmの組み合わせでも。


それでもやや小さかったのでトリミングをしている。

D850は画素に余裕があるので、いざとなればトリミングもしやすく

その点は非常にありがたい。


105mmは開放の描写が素晴らしいのでポートレートなどで多用しているが

絞れば隙のない画質になるためこういった場面でも重宝する。

逆光耐性も強い。




さて、そんなこんなで、日が昇って片付けをして撤収まで入れても

現場には1時間弱しかいなかったが、幸い風がほぼ無かったこともあり

冬の海岸にしてはほとんど寒さを感じなかった。


朝焼けや夕焼けの場面では

ホワイトバランスなどあって無いようなものなので(秒単位で空の色が変わる)

ポイント単位での色よりも、諧調を重視して観たいものだが

さすがにZ6もD850も日の出の頃には基準感度で撮っていたこともあり

非常に素晴らしいグラデーションを出してくれた。

レンズも素晴らしく、これほどの逆光時にも大きな性能低下は感じなかった。


ただし、日が昇り切ったあとで、逆光での人物写真を数枚撮ってみたところ

けっこうなゴーストが出ていたので、どんな機材であっても

極端な逆光時には、角度などしっかり意識しておいた方が良いだろう。



そんなわけで人生初の、初日の出鑑賞、そして撮影だったが

思ったよりも楽しかった。


レンズのテストも兼ねて、たまにはこういった撮影もいいかもしれない。


昨年にカメラマンとして正式に独立したこともあり

今年はきちんと仕事として請け負ったもので成果を出して行きたい。


それでは、今年もどうぞよろしくお願いします。


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