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マップカメラ長期保証は最高!?

※ 今回の記事はあくまで私が実際に経験したこと そしてそれに伴って感じたことであり、どたなでも、いついかなる場合でも 同じ結果になるとは限らず、全く異なる経験、感想、意見の方もおられるかもしれない事を 予め記載しておくとともに、読者もそのことは念頭に置いておいて欲しい。


特に保証、保険というのは状況や条件などが色々と難しいので ケースバイケースでかなり異なるかもしれないのでその点は要注意。





さて、以前にも書いたかもしれないが私はこの数年

機材、特にカメラを新品で購入する際はマップカメラさんで購入している。


より詳しく書くと、マップカメラさんの「安心サービス」(私は長期保証・保証と呼ぶこともあるが)に加入し、購入するようにしている。


安心サービスの詳細はこちらのマップカメラさんの説明を参照 ↓


こちらの説明を見ても分かるように、期間は3年間

しかも自然故障のみではなく

・使用中に誤って落としてしまった

撮影中に池の中に落としてしまった場合等

いわばこちらの過失で故障した際にも対応してもらえるのが強みで これは一般的なメーカー保証にはない。

(ただしいわゆる盗難や紛失など、そのものが無くなってしまった場合は使えない)


加入費用は購入金額の5%なので

20万円のカメラの場合は1万円、30万円のカメラなら1.5万円である。



一般的にカメラというものが、どのように、どの程度使われているのかは分からないが

私のような使い方をしていると、意外と寿命というのは早く来る。


例えばD5のような高速連写型のフラッグシップ機の場合は

年間平均30万ショット以上は確実に使っていたわけで、いくら耐久力があると言っても 公称シャッター耐久は40万回、これでは1年半も使えば

いつ壊れてもおかしくない状態になってしまう。



D850のように、あまり高速連写で使わない機種でも

1年で15万ショットを超えたこともあるので、3年間保証してもらえるのは非常に心強い。


かといって、寿命が来るのを先延ばしにしたいから、あまり使わないようにしよう 連写が必要な場面でも少し連写速度を落とそう、などしていては本末転倒である。


カメラというのは道具なのだから、必要な時にはしっかり使えなくては意味がない。



さて、それで結局のところ購入金額の5%を払って安心サービスに加入して 実際のところはどうだったのか、私の経験から書いていこう。




・ケース1 D5のシャッターが切れなくなった


スポーツ撮影中に、シャッターを切ると ミラーが跳ね上がり、ファインダーが一瞬暗くなり

シャッターが切れまたミラーが定位置に戻ってくる。

一眼レフというのは本当に機械的に面白い駆動をしている。


しかしこのミラーボックスやシャッターというのは 駆動部であるからこそ、寿命というものから逃れられない。


ある日の私(のD5)もそうだった。

当時すでに1年半ほど使っていたD5、シャッター数は公称耐久の40万を超え 50万が見えてきたあたりだったと思うが、スポーツ撮影中に 突然ファインダー内の像が妙な位置で止まった。


実はその小一時間ほど前から微妙にAF速度、精度が怪しい事があり すこし時間ができたらメーカーメンテに送るか、なんて考えていたのだが その瞬間は思ったより早く訪れてしまった。


どうもミラーボックス周りが故障したようで、何度か電源を入れ直すも

完全にシャッターが切れなくなってしまった。

もちろんその日はそれで撮影終了。 タイミングの悪いことに、サブ機も手元になかったので非常に困ったのを覚えている。


さて、帰ってすぐにマップカメラで購入した時に 安心サービスに加入していたことを思い出し、連絡してみる。

D5の購入価格がおよそ65万円だったので加入料は3.5万円もいかないほどだったと思う。


発送手続き、必要書類などの連絡をもらい、言われるままに発送した結果

3週間ほどで返ってきた。その時の内容がこちら


シャッターはもちろん、シャッター交換に関連し グリップなどのゴムパーツまで全て交換してもらえた。 最も手で触れる部分なのでここが交換されるとれると、見た目もほぼ新品である。


技術料・部品代、消費税併せて11万円かかったわけだが

私が支払ったのは保証の免責金3,000円だけである。


うおおおお!マップカメラの安心サービスすげええ!!を初めて実感した瞬間である。





・ケース2 サービス切れかけのD5が色々気になった


ケース1は完全なる「故障」である。 故障した結果、修理してもらえたのは本当にありがたいが そこまでカメラを使わない人からしたら「故障なんてめったにしないし…」と思うかもしれない。

故障なんてハズレくじみたいなものだから、運が無かったと諦める、という考えもあるだろう。


ケース2は少し違う。

マップカメラの3年保証が切れそうになったある時(確か保証が切れる1か月か2か月前くらい)

ニコンの窓口で、D5をセンサークリーニングに出した。

クリーニング自体は、平時から年1~2回は必ず出すようにしているのだが この時は保証が切れる前に、何か不具合が見つかれば保証内で直してもらえるかも…くらいの若干のセコい思惑もあった。


そこで、ちょっと気になる点(AFボタンがちょっとへたってきたような気がする)を伝えたのだがニコン窓口からの回答は以下の通り

・そこまで悪くなっていないと思うが、気になるなら窓口では対応できないので工場送りになる

・そんなことよりファインダー内はじめ、幾つか細かいゴミが入っていてここでは対応できないので希望するなら工場で分解掃除を行う


この時はこの直後に使う予定があったので、工場送りは諦め持ち帰った。

その後使う予定を無事終えたところで、ふと気になったのでマップの安心サービスの窓口に相談してみた(メール)


要約すると

「ニコンの窓口でこんな感じだったんですけど、ひょっとしてこういうのも保証内で対応してもらえたりってしますか?」

「あとなんか最近挙動がおかしいんで見てもらえます?」


すると、現物を見てみないと(こちらで検査してみないと)何とも言えないので とにかく送って欲しい、とのこと。


とりあえず一番使う時期を終えた直後だったこともあり、ダメ元で送ってみることに。


すると…結果がこちら


要するに、ニコンの言ってた分解清掃もやったし、ボタンも調整したよ ついでに使いすぎてまたシャッターの寿命来てるから交換したよ

みたいなこと。


これを神対応と言わずして何と言う!!

さすがにもう保証も切れかけてるし、以前(ケース1で)大手術を保証内でやってくれてるし、今回は細かいゴミを掃除してくれて終わりかな、位に思っていたらまさかの徹底ぶり!


超望遠レンズ等も多用することもあり、マウントに歪みも来ていたようでそれまで新品に交換してもらえた。


今回の修理で変わった部品を見てみろ、D5はあと2年は戦える…!

と元ネタが分かる人には分かるキャラになってしまうくらいに驚き感謝したのだった。


この時の修理費、合計約6万円、こちらも保証内で収まったとのことで 免責金3,000円のみの支払いで終了である。


つまり、D5購入時に3万円ちょっとくらい支払って安心サービスに加入したおかげで 11万円と6万円の修理を6千円の免責費だけで済ませられたのだ。



※ 一応補足

最初に紹介したHPを見てもらうと分かるが、このサービスの修理保証限度額は 年数によって新品価格から8割まで、6割までといった感じで上限があるので それを上回っている場合は恐らく差額自腹等の対応になると思う。

D5は本体価格が60万円以上だったので、仮に4割までしか保証されないとしても

24万円くらいの修理は受けられることになる。




・ケース3 D850、オーバーホールした方が良いってよ


さて、ケース3はつい先日のことである。 コロナ過もあり、年末年始に仕事の大幅キャンセルなどがあり この空いた期間を使って機材をメンテに出そう、とレンズやカメラを幾つか出した。


私はこういう時はニコンのおまかせ定期メンテナンスに出すようにしている。

特にレンズは「使える」ことと「本来の性能が出ている」ことは全く意味が違うので 買ってから5年10年、ずっと使っていて今も使えているとしても 実はAF精度が落ちていたり、細かい歪みなどで解像力が落ちていたりという事もありうるので、みなさんも気が向いたらメーカーでメンテ受けてみることをお勧めする。


で、その時ニコンから来た連絡が

「D850、かなりレリーズ回数が多いのでこのままオーバーホールしていいですか?」 という内容だった。


オーバーホールというのは車などでもあるが 要するに細かく分解して、小さなネジとかバネとかの部品を新品交換して組み直すことで 新品同様に仕上げる、新品時の性能に戻す・近づける、という修理である。


実は私のD850は2代目で、初代を買ってあまりに気に入って使っていたのだが 初代は安心サービスに加入していなかったため このままでは早晩シャッター周りに寿命が来るな…その時には自腹修理か…と D5(ケース1)で得た教訓もあり、それならとある時D850→D850で買い換えたのだ。 もちろん買い替えた2代目はマップさんで安心サービスに加入した。


で、思えばこの2代目も買ってから2年が経過していて、そりゃどう考えても 公称のシャッター20万回を超えてるよ…という状態だったわけで ニコンの言うことももっともだ。


もっともだ、が、D850をオーバーホールすると6万円はかかる。 (ニコン公式の見積もり)


今6万円出してD850をオーバーホールするのもな…という気もする。

そこでこれまたダメ元でマップの安心サービス窓口さんに相談させてもらった。


ケース1のように故障でも

ケース2のようにニコンから工場修理を案内されたわけでもなく

ただ単に使いすぎてるから、そろそろオーバーホールしたらどうですか?と

おススメされたに過ぎない今回の状況、故障の予防のための措置ともいえる。

さすがにこれを修理保証で直してくれ、とは虫が良すぎるよな…と自分でも思う。


しかし、結果はこちら


不具合発生の可能性あり というだけの理由で、オーバーホールが受けられたのだ。

各種精度のチェックや調整、清掃ももちろん オーバーホールだけに消耗部品はほぼ新品に変わったと考えていいだろう。


この費用6万円、もちろんこれも例によって免責金3,000円の支払いのみで済んだ。

安心サービス加入料は2万円も行かないくらいの金額である。





・結論


家電などでも、万が一の故障を保証してくれるサービスはよくある。

しかし自然故障の場合は保証に含まれない、というケースも多い。


他のカメラショップで同様のサービスに加入、利用したことはないので

他社・他店と比べてどうこう言うつもりはない。


また最初に書いたように、保証というのは色々と細かいルールがあるだろうから 「今回のケースではお受けできません」と言われることもあるかもしれない。

(特にケース3の場合は私もそれを覚悟した)



それらを全部含めて、それでもあえて私は言う。


カメラを新品で買うならマップカメラの安心サービスに加入しよう!

私は今後もそうする!!




いやまあ、プロカメラマン登録しておけば

メーカー単位で色々とサービスが受けられるケースもあるが… なにせこちらは購入金額の5%を払えばだれでも受けられる。


説明通りに考えれば、完全に自分のミスで落っことしても 水没させてしまっても、保証に含まれることになる。


私の場合はほぼすべてが「使いすぎ」が原因だったが それほど使わない人でも、うっかり屋さんだったり もっといえば 「せっかく買ったカメラ、万が一壊れちゃっても直してもらえる」という安心感 それだけでも5%くらいなら払う価値は十分にある、と私は思う。


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