年末の挨拶も年始の挨拶もしないままになっていたので、こんなタイミングですが、明けましておめでとうございます。
といいつつ、実は年末から体調崩して今もあまり復調とは言えない状態だったりします。
あまりめでたくはありません。
幸い年末に検査・診療してくれる病院があり、コロナやインフルは陰性、扁桃腺が化膿しているとのことでお薬もらって療養正月となっていました。
さて、ところで、年末年始と言えばカメラにまつわる皆さんにはどんな感じでしょうか。
毎年、初日の出撮影に全てを賭けているんだ、という方もおられるかもしれませんし 初詣に行った時にスナップ撮るのが楽しみだとか、年末年始は防湿庫で過ごさせるという方もおられるかもしれませんね。
私はといえば、年末(12/20頃)から年明けの仕事始め(例年1/15前後)までの間に メンテに出せる機材をサービスセンターに送るのが恒例になっています。
もちろん正月撮影とかの依頼があるケースもありますが、そういうので使う機材とは別の 要するに望遠レンズ群のメンテですね。
年末が早めに切り上げられた時だと年内に帰ってくるので、修繕費は決算的な意味でも必要だったりしますし、1カ月弱望遠が手元になくても許されるのはこの時期くらいかなと。
とはいえ、全てを一度に出すわけではなく、今年はこれ、とか これは年明けに使いたいから間に合わないとまずいので保留だとか 最近ちょっと様子がおかしいからこのレンズを、とか選んで送るわけですが。
で、昨年末に私は120-300を送ったわけです。
正式名称だとAF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VRですかね。
おさらいしておくと、E型でFL(蛍石)レンズとED(特殊低分散)レンズと ニコン肝いりのSR(特殊高分散)レンズを使った豪華設計(基礎設計は古いとも言われてるが) で、なおかつVR(手振れ補正)機構が入っているレンズです。
2020年の2月末発売で、私は以前にも書いたかもしれませんが 発表に小躍りし、予約開始と同時に申し込み、発売日に入手したレンズで めちゃくちゃ愛用しているレンズなわけです。
実のところ、スポーツの現場では(競技、撮影位置によりますが) 70-200mm f2.8 300mm f2.8
400mm f2.8
この辺りの組み合わせ、使い分けがベストなことが多く けっこう嵩張るんですよね。
言い方は悪いですが、そこまでガチさが求められていない現場でも 70-200だけだとさすがに距離が足らないし 300mm f2.8だけだと、画角調整ができないので帯に短したすきに長し状態になってしまう という悩ましさがあって、この2本を併用するのが基本になることが多い。
シグマが120-300 f2.8を出した時に、これは画期的!神レンズ!と思ったんですが 実際使ってみると300mm f2.8のようなキレがあるわけでもなく デカくて重い割にAFもそれほど速くなくてなんだかずっと60点みたいなレンズだなーと。
ところが同じ画角ながらニコンの120-300は発表時からなにやらすごそうだぞ、と。
細かい部分は当時散々書いたような気がするので省略しますが 70-200の使い勝手の良さを、スタートこそ120だがさらに300mmまで伸ばし 使い勝手だけでなく300mm f2.8のキレをほとんど常にどの画角でも発揮できる みたいな単焦点とズームレンズの良いとこ取りレンズです。
恐らく望遠を使いだした方にとっては300mm f2.8、いわゆるサンニッパは ある種の憧れのレンズの1つだとは思うんですが、もしあなたが ニコンユーザーであるなら、私は絶対にこちらのレンズを推します。
ちなみにこのレンズはさすがに高すぎるとか、ニコンユーザーではないという方で、シグマの120-300を迷っている方なら、純正の300mm f2.8の方を中古でも良いので手に入れることをお勧めします。
要するに、そこそこのスポーツの現場はこの1本で済ませられるのでは? (あるいはこれ+400mm f2.8)という非常にありがたい神レンズなのです。
で、私はこのレンズを買ってから、ほとんど常に持ち運び使ってきました。
スポーツでもイベントでも、70-200だとちょっと足りない、と感じることが多かったのが ズバッと解消され、300mm f2.8だとつぶしが効かない、しかも設計が古くなってきて さすが望遠単焦点!圧倒的な画質!と感じるほどでもなくなってきていたのを ズームレンズでありながら一蹴するかのような見事な画。
もうちょい広めが撮りたいならこれと70-200の2本編成でもいいし もうちょい明るさがいるなら200mm f2を持って行ってもいいし もうちょい長めがいるなら400mm f2.8と併せもてば無敵
要するにこのレンズを軸にして機材を編成してきたわけです。
ちなみにZ9以降、私は動画を撮る事も増えたのですが その際も単焦点レンズよりズームレンズの方が当然使い勝手は良いので このレンズは非常に重宝していました。
その結果どうなったか。
必然的に多用、というか、酷使してきました。
3年弱の間に、このレンズだけで100万ショット以上は確実でしょうし 動画もさほど撮らないとはいえ累計でいうと100時間くらいは撮ってきたような気が。
そんなわけで、冒頭の通り、この期間にメンテに出そう!と相成りました。
実は動画撮影時にちょっと気になる挙動もあったので、それもスッキリさせたくて。
・現象
動画撮影時に、ズーム操作をしながらAF-C等で被写体を追っていると 急にVRがガクッと効いたり、遅れて追いつきながら作動しているような妙な動きになる
そして先日ニコンから連絡が来ました。
相変わらずのスマホ適当撮り失礼。
うん、やっぱりVR壊れてたね!
一応言っておくとニコンさんからは事前に電話連絡があり こういう状況なのでこのまま修理に入りますか?という確認がありました。
そこで確認した内容
・VR関連の部品交換、技術料、併せて修理費は11万円くらいが目安
(部品がどれだけ必要かによって上下するので確定ではない)
・修理すると決まってから部品を発注するので時間がかかる
レンズがレンズなので修理費が10万円越えても仕方ないかなという気はしますが 返ってくるのが予定よりかなり遅くなってしまうと、予定に間に合わない危惧がある。
というわけで今回はそのまま返送頂き、時間(とお金)に余裕がある時に再度送ることに。
一応電話ではズーミングしながらのVR駆動での異常とのことなので 動画以外ではそこまで気にならないかなという気もしますし、次の予定までの日程を考えると、とりあえずしばらく使ってみよう、ということで今に至ります。
私はカメラを購入する際は、カメラって消耗品だから…と長期保証に入るようにしているのですが、レンズもある程度以上の使用頻度が見込まれるものなら長期保証入った方が良いですね。
120-300を使っていると、あれだけのレンズ構成の重さで120mmから300mmまで縦横無尽に動かしながら、AF速度も速く正確でVRもガッチリ効くので、中では相当な苦労・負担があるだろうなと思っていたので、3年間でこれだけ使ってれば1度や2度の故障があっても私個人としては納得です。
ただZ 400mm f2.8も超お気に入りで手に入れてからかなりの頻度で使っているので、今後が心配だったりはします^^;
磁力で動いてたり色々と機構は違うでしょうけど、機械である以上、使って行けばいずれ修正や修理が必要なものなので仕方ないんですが。
そんなわけで、年明け早々に重要な1本の不具合発覚となってしまいましたが、また折を見て直して使って行ければと思います。
みなさんも良きカメラライフを。
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