twitterの方で少し書いたのだが 先日家の玄関前で妙な鉢植えを見かけた。
葉っぱから垂れ下がるように咲いている?花
最初はなんか変な花だなぁ、くらいの気持ちで見ていたが ふとどこかで見たような覚えが…
そこでふと頭に浮かんだのが 「月下美人」である。 「年に1日、一晩しか咲かない」というなんとも不思議で 幻想的な性質の花だというくらいの知識はあるが 本当にこの花がそうなのか自信がない。
ということでネットで調べてみたところどうも間違いないさそうだ。
しかし私が見た時にはこういった有様で、これはもう咲き終わった後なのだろうか。 月下美人に詳しくない私でも、どうにもこのげんなりとした姿は 咲き終わって疲れ切ったように見える。
(なお今回はスマートフォンで撮った写真が多いです)
1年に1回しか無いチャンスは、私が知らぬ間に終わっていたらしい。
というか家に月下美人の鉢植えがあることすら知らなかったぞ。
どうやら母が友人からもらったものらしい。 母の謎のネットワークは、花だけでなく野菜の苗や果樹にまで及ぶ。
さて鉢植えを改めてみたところ2つの花が上のようにぐんにゃりとしていた。
恐らく咲き終わった後なのだろう。
しかし1つだけ、まだぐんにゃりとはしていない花があった。
おや、これはまだ元気そうだぞ。
そしてなんかこれから開く、という意思すら感じる。
というわけで改めて調べてみたところ、夕方から夜にかけて開くが いつ(今日か明日か1週間後?)開くのかは誰にも分かりそうもない。
しかし、気づいたからにはやってみよう。
ということで、夕方になる前にカメラをセッティングしてみた。
なにぶん急いでいたので思い付きのセッティングである。 手前にはアクションカメラを設置して動画を、奥側にZ6Ⅱをマンフロットのトラベル三脚に載せてみた。 レンズは出たばかりのZの105mm マクロである。
正直花の開花撮影などやったことがないので、どういう機材がベストかも分からない。 とはいえ、時間が無い中でも、さっと用意しやすいのは こうした軽量機材のなせる業かもしれない。
そして設置して陽が沈むのを待つ…が……季節柄突然の夕立……
カメラもレンズもちょっと濡れたくらいは平気だが 打たれっぱなしで観測撮影するのも気が引ける、何よりまだ花は開く気配がない。
ということで軒下にカメラを移動させてセッティングを変えてみた。
なお、当写真の時には既に花は開いている。
そもそも、植木鉢自体を家の中に入れれば風の影響もなく
明るさも十分の中で撮影できたはずなのに、何せ思い付きで動いている。
アクションカメラは既にバッテリー切れで何の役にも立たなかった。
(うすうすそんな気はしていた)
とはいえ風が直撃する場所でもないし、既に花は開きそうな感じだったので このまま続行、さて、ここからおよそ2時間半の間 Z6Ⅱは1秒に1回シャッターを切り、それを繋いで動画にするタイムラプス撮影という方法で固定している。
その成果がこちらである。
月下美人が開いた写真というのは何度も観たことがあるが まさに開花していく瞬間の動画というのはあまり記憶にない。
開花するタイミングでカメラさえ設置すれば誰でも撮れるものではあるが 珍しく自分なりに真剣に(思い付きの流れとは言え)撮影したので思い入れもある。
なお、玄関の軒先というシチュエーションもありとにかく暗かった。
それでも動画でこのクオリティというのはZ6Ⅱの動画撮影能力を改めて高く評価したい。
動きのあるものを追うとAFの追従性などに疑問はあるが、Z6Ⅱ、やはり全体的に良いカメラなのだ。
念のため写真でも押さえてみた。
こちらはD6手持ちだが、f1.4でも暗すぎたのでISO25600にしている。
さすがに色々と心もとない部分はあるが、それでも手持ちでISO25600でこれだけ使えるというのはありがたい。
さてタイムラプスでの撮影は、正直どこまで開けば終わり(完全開花)なのか 判断できなかったのと、正直これ以上粘る元気も無かったのでこれにて終了。
最後に三脚固定でZ6Ⅱでもそのまま撮ってみた。
Z MC 105mm やはり使い勝手の良いレンズである。
マクロらしく寄りはもちろん、多少離れても使いやすいし
サイズのわりに軽いので今回のようにトラベル三脚でもそこまで不安はない。
偶然気づいたことがきっかけで年に1度のチャンスをものにする事ができたし 自分自身でも珍しく、お遊びながら真剣に撮影できたので楽しかった。
来年の開花も忘れていなければトライしたい。
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