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執筆者の写真Giro

7月ポートレート

更新日:2019年7月23日

悲しく、やるせない事件もあり、心中穏やかではない日々ではあるが 私は私にできることをやるしかないのだ。




7/13に、京都にてポートレート撮影を行ってきた。


いつもお世話になっている被写体さん、というか 今や私より遥かに、カメラマンとして活躍されておられる方。

人物写真は肖像権への配慮もあり、基本的には載せないようにしている。



あいにく梅雨ということもあり、前日から天候も悪く 朝はこのままやんでくれるかな、と思ったら京都に向かっている時から また徐々に降り始めていた。

諸事情で、その日の撮影後に更に移動して 翌日からスポーツの撮影があったので、機材の選択に非常に悩んだ。


ただ、ポートレート機材は京都駅のロッカーに預けて 2~3日後の帰宅時に回収していく、ということでカバン2つでの移動となった。 とはいえ、完全に2つの撮影に対応させた機材を全て持って行くことは不可能なので カメラに関してはどちらでも応用が効きそうなD5とZ6の組み合わせにした。



私がポートレートを撮る際の機材として 絶対外せないのが105mm f/1.4レンズがあるが

今回はそれに加え、せっかくZ6なのでMFレンズも使いやすかろうということで

ZeissのMilvus 50mm F2M、ハーフマクロのレンズを。 それと汎用性の高さと、レンズ交換せずにある程度1本で補えるという意味も込め Z 24-70mm f/2.8Sの3本という選択。

(余談だが、スポーツ用には長大な超望遠単焦点400mm f/2.8Eを選んだので 遠征用バッグはほぼそれで埋まってしまった…重かった…)



Z6 + Z 24-70mm f/2.8S

今回も昨年同様、京都の御所を中心に。


何てことは無い道でも、人通りが無く、直線的に開けているので 雰囲気のある奥行きが出て良い。


Z 24-70 f2.8は、ピントさえ来ていれば開放から隅までキリッとしており 同時にボケもうるさくないので、開放からガンガン使えるのが良い。

ちなみに望遠端で撮っている。


f値としては、場合によってはもう少しぼかしたい場合もあるので そういう意味ではキヤノンの RF 28-70mm f2のようなレンズを ニコンにもいずれは出して欲しい。




時期的に例年ならもう真夏に入っていてもおかしくないが 今年は梅雨入りが遅かったこともあってかまだまだ梅雨真っ盛り。


荷物を持っての移動や撮影という意味では、少し嫌な部分もあるが

強すぎる日差しが降り注ぐよりははるかに撮りやすい。 特に、曇天で更に少し影のあるようなシーンでは、ニコンの強みが出る気もする。



また、7月半ばにしてまだまだ紫陽花が咲いていたのも嬉しい誤算であった。


D5 + AF-S 105mm f/1.4E ED

紫陽花は小さな花の集合体なので、非常に立体的な造形をしている。

つまり、一部をぼかしたいのか、全体にピントを合わせたいのか

ピントはどこに合わせるのか、と写真を撮る時には考える要素の多い花である。


105mm f1.4はボケが美しいが、紫陽花のような花で

極端にボケを強くすると、なぜここにピントを持ってきたのか、が

妙に強調され、そんな点が気になってしまう写真になる(と私は思う)


上は2.5まで絞って、中央の花は中心部ほぼ全域はボケないようにしている。

D5は一番慣れているからか、構えつつ設定の変更を弄るのがほぼ無意識にできる。

こういった道具としての信頼度の高さは、常に手元に置いておきたいカメラである。



さて、天候に左右されつつも撮影は無事に進んだ。

気心の知れた方との撮影は楽しいもので、時間もかなり進んでいた。


休憩がてら軽い食事を済ませ、最後に少しだけ別所に行き撮影を終えた。



D5 + AF-S 105mm f/1.4E ED

人物写真がメインだったのでZeiss Milvus 50mm F2Mの写真は載せなかったが

こちらもZ6との組み合わせは非常に使いやすかった。


Z6は瞳AFがアップデートで追加され、ポートレートでは便利と言われているが 私個人はこの機能を使うことは滅多にない。


それよりもむしろMFレンズを使った時の、ピント合焦率の高さに救われている。

今回使用したMilvusはハーフマクロなので、寄って使えばかなりシビアになるが

今までと比べると、かなり高い合焦率で撮れたのは個人的に非常に助かった。


もちろんやや引いて撮っても、色のりや描写自体が素晴らしく

今回使用してよかった、と思えたレンズである。



これからも、カメラを愛し、レンズを愛しながら

少しでも良いと思ってもらえる写真が残せれば、と思う。

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