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120-300の修理費①

執筆者の写真: GiroGiro

更新日:2024年10月16日

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VRは

私が一番使っているズームレンズかもしれない。


いや、全てのレンズの中で一番使用頻度が高い、と言っても過言ではないかも。



私は比較的近い距離でのスポーツ、運動会などの撮影では

元々70-200 f2.8と300mm f2.8を併用していた。


70-200は望遠レンズ界の超有名人で

あらゆる場面で使い勝手が良く、愛用している方も多いだろう。


そして300mm f2.8、通称サンニッパといえば

望遠単焦点の世界への入り口であると同時に

どのメーカーも相当力を入れており、優れた性能で評価の高いレンズだ。


スポーツを本気で撮り始めたら誰もが手に入れたくなるレンズだろう。



ある意味、その2つを併せたような代物が、この

AF-S NIKKOR 120-300mm F2.8E FL ED SR VRだ。


確かに広角域は70よりは狭いが、スポーツ関係ならば

よほど近くない限り、あるいは会場全体図などの狙いがなければ100mm以下は使わない。


それより70-200を使っていて困るのは、もうちょい寄りたい、があることだ。


そしてサンニッパはその描写にほれ込み、70-200よりもぐっと引き寄せた画が

迫力のある写真を生んでくれるものの、画角が柔軟性に欠けてしまう。


これの良いとこどりのようなのがこのレンズなのだ。


2020年の1~2月だったろうか、このレンズが発売となった。

私は予約申し込み直後に待ってましたとばかりに申し込み、無事に発売日即入手できたように思う。


お値段は100万円を超えるレンズだが、それまでのレンズとは画角のみならず

当時恐らくこれが初だったSRレンズの採用など、とにかく当時のニコンがやれること全部やったみたいなてんこ盛り感がすごく、MTFも化け物で、これはきっと描写面でもサンニッパに負けないぞ、と思わせるものだった。



そんなわけで私はこのレンズを入手し、それまで70-200 + サンニッパだったところは

これ1本で賄えるようになった。


実際使ってみると、当時すでにかなりデビューから年数の経っていたサンニッパよりも

ヘタしたらズームレンズの癖に解像力高くねえか?と思わせるような性能で

結局それから状況に応じて70-200も200mm f2も400mm f2.8も使うことがあるとはいえ

とりあえずこれは持って行っておこう、となることの多いレンズだった。


結果としてはそれ以降もニコンはサンニッパのリニューアルも無く

このレンズの後継もまだ出ていないので、発売日即購入の判断は間違っていなかったと思う。


わざわざ正式にカウントはしていないが、恐らくこのレンズで150~200万ショットは軽く撮っているだろう。



が、そんなこのレンズ、1年ほど前からVRの作動時にガクッとなるような

妙な挙動が起き始め、最初はズームしながらAF-Cで追従している時にVRが作動していると、という条件付きだったのが、最近はけっこう頻繁に起きるようになってしまった。


というわけで、悩みはしたが、このレンズに変わる存在も無いため、とりあえず修理に出してみることにした。


未だにZでこのクラスのレンズが出ていないのは残念で、もはやミラーレスに完全移行した私としては、これだけの為にマウントアダプター使うのもなんだかなーではあるが(105mm f1.4や58mm f1.4で使うこともあるが)これがまた万全の状態でここから100万ショットでも使えるなら、それは十分修理に出す価値はあるだろう、という判断だ。


で、見積書が届いた。





修理受付の現時点での見積もり、117,590円。

なおVR以外にもちょっと不具合があったようなのでその部分も含まれている。


実際に修理していく中で部品代など少し下がるケースはあるが、12万弱。


うーん…出費としては、正直痛い。

120万円くらいのレンズを買って4年半くらいで修理費が10%の12万

とはいえ、前述の通り、性能や使い勝手を考えるとまあやむを得ないかな。


修理から帰ってきた頃に、これのZマウント版が出て しかもどこかのメーカーさんのように焦点距離は100-300に拡張されていて、重量バランスも見直されていて持ちやすくなっている、なんて最強の新型の出現が無い事を願う。

いや、出てくれたら嬉しいけど。


ちなみにこのレンズ3,250gで

私がもう1つ愛用しているZ 400mm f/2.8 TC VR Sは2,950gとたった300gの差なのだが

持ってみるとZ 400がめちゃくちゃ軽く感じる。

まあ長さ、デカさを考えると密度が違うので当然かもしれないが。


ちなみにその観点でいうと、200mm f2が一番重く感じる。笑


あれもZマウント版で復活したりしないかな、ああいう特徴的なレンズが結局一番輝く場がある。


さて、とにかく今はこのレンズが帰ってくるのをただ待っている。

できればちょいお安めの結果になって欲しい所だがどうなるやら。

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