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超望遠と機材マウントとCOVID

執筆者の写真: GiroGiro

COVID-19、俗にいう新型コロナウィルスが猛威を振るっている。

いや、正確には、COVID-19の影響が、かもしれない。



各地でイベント等が中止や延期になり ある種の商品が品切れになり、混乱も起きている。


フリーで仕事を請け負う人間にとって 予定していた仕事がキャンセルになれば、即収入減となり それが長期化すれば、収入が途絶えてしまうことにもつながる。


残念ながら私自身もその影響を受けつつある。



私自身は持病がいくつかあり、過去に呼吸器系疾患を患ったこともあり 正直、ウィルス自体も他人事ではないのだが それ以上にこういった経済的な締め付けや、閉塞感の方が参るのも事実だ。



仕事がキャンセルになったと嘆くだけで何もしないわけにもいかず 折よくPCを買い換えたこともあり、最近は家でできる仕事や作業に没頭している。




ところで、twitterで、俗にいう機材マウントを取ることのばかばかしさについて 自分なりに何度か書いたてきたが、他の方の意見でも目にすることが増えた気がする。


自分の使ってる機材の方が良いとか高いとか、そんなことで相手を見下すのは まったくもって愚の骨頂だと私はいつも思っている。


ただ、道具にこだわるのは趣味や仕事でも当然のことでもある。 誰かと比較するのではなく、自分自身で比較する分には 機材へのこだわりというのは、なんら悪いことではないと思うがどうだろう。


少なくとも私は、悪条件下での撮影時に、機材のせいで失敗した 等とみっともない言い訳はしたくないので、機材にはこだわっていきたい。




さて、特に先日購入したばかりの120-300という望遠ズームレンズのテストをするために 野鳥の声が聞こえるたびに、家の窓から庭の木々を眺めるのは 面倒臭くもあり、やはり楽しくもある。


啓蟄を迎え、野鳥を見かける頻度が増えた。 主役はやはり大きな声が特徴のヒヨドリだろうか。

D850 + AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR +TC-14EⅢ

望遠端の300mm、テレコン換算で420mmで使用している。



このように、最近はテレコンを付けてのテストをしている。 基本的にはどれだけ高性能で影響が少ないと言われても テレコンを噛ませばAF精度や速度、また解像力が落ちることは今まで散々味わってきた。




だが、どうだろう。


ほぼ等倍近くで切り出してみた。 素晴らしい切れ味で、ちょっと驚いてしまった。


しかし、つくづく実感するのだが、レンズ(硝材)やコーティングの質が良いだけじゃなく やはりこのレンズ、手振れ補正がすばらしい。


望遠手持ちで、時には無謀にも思える1/60s位でシャッターを切ってみたが ブレる率は、今までの望遠(例えば300mm f/2.8G ED VR II)と比べて極端に少ない。


テレコンを付けていると思えない切れ味を見せつけられると

ズームであることも活かし、テレコンをつけっぱなしで

大まかに160-420くらいのレンズとして使ってみてもいいかもしれない。




とはいえ、せっかくあるのだから他のレンズとも比べたくなった。



もはや300mm f/2.8Gとの比較は意味をなさないであろう。

そこでAF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VRを使ってみた。カメラは同じD850。


焦点距離から考えると、400mmはテレコンを付けずに使って 画質の比較としてみてもよかったのだが 今回はテレコンを噛ましたうえでの違いを見てみたかったので おなじTC-14EⅢを付けている。


さすがと言いたくなるキレとボケのバランスである。

こちらもテレコン使用も何の問題もなく耐えうる。素晴らしい画質である。


何枚か撮ってみた感想としては、120-300とほぼ同じ設定にした場合 手ブレする率が20%ほど上がった印象だった。 とはいえ400mmにテレコンを付けて換算560mmなので単純比較はできない。





なんにせよ、120-300を買ったことで 300mmを使う頻度は一気に落ちそうだが

400mm f2.8は当分切り札の座を守ることになりそうだ。




春にかけて、ますます野鳥を目にすることは増えるだろうが 今後も自分の部屋の窓から見える範囲で、色々とテストを兼ねて撮っていきたい。


 
 

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