今回の記事は、いつものように私の日記や、徒然とした雑感ではありません。 少し真面目なカメラマンとしての話と、場合によってはご助力を願いたいという内容になります。 最後まで読んで頂ければ幸いです。
基本的に、私は日頃からカメラマンとして活動しています。 依頼者から「こういう撮影をして欲しい」「こういう事をやるのに撮影の人出が足りないから来て欲しい」といった依頼を受けて、そこに赴いて役割をこなし、収入を得て生活しています。
なので自分発信で「これが撮りたい」「写真でこういったものを表現したい」というものがあるわけではなく、写真家さんやフォトグラファーさんとの明確な違いはここかなと常に感じており、ここでも何度かそういった話を書いてきました。
・人との縁がインドへの縁に
そんな私は、何が何でもカメラを通して自分を表現したい!みたいな方と比べると、はるかに情熱的ではないし、ある種やる気がない人間ではあるのだけれど、それでもこうして一応は仕事ができているのは、信頼して依頼してくれる方々のおかげなわけで、常日頃からそうした人との縁については深く感謝しています。
そんな私がまた新たな縁を得ました。
元々は母がある方と知り合ったのが始まり。 母は私とは比べ物にならない気さくで人づきあいが良く、フットワークの軽い人なので あっという間に仲良くなり、気が付くと我が家に遊びにくる間柄に。
そしてその方、インド人男性と結婚しておられ、気が付けばその旦那さんも日本にいる時は一緒に我が家に遊びに来る間柄に。
ご存知の方もおられるかと思いますが、私はカメラ以外にはボードゲームが大好きで 我が家には3~400個の世界各国のボードゲームがあります。
ゲームによってはいわゆる言語依存がないので、国の違う、もっといえば言葉の通じない人とでも楽しく遊べるのですが、このご夫婦もうちに来て一緒にゲームで遊んでいるうちにすっかり打ち解け、何度も遊びに来られました
(普段はお二人ともインドで暮らしておられます)
そして何度かうちでお会いし遊んでいるうちに 「今度はうちに遊びに来てくださいね」なんて言ってもらえるようになりました。
当初は「インドかー、今まで行きたいと思ったことはなかったが、言われてみると興味はあるなー」くらいに思ったものです。 ちなみに私は学生時代に中米・ラテンアメリカの地域研究を志していたので、その辺りの知識はそれなり以上にあるのですが、南アジアとなるとあまり知識はありません。
なので、私のイメージした「インド」は、すごく人が多いとか、カレー、ダルシム、あとは失礼ながらかなり濁ったガンジス川だとか、その程度のものだけでした。 あ、歴史的な部分でガンジーが、とか、ネルーが、とかはある程度は知っていましたが。 あるいは「ぼくと1ルピーの神様」(映画スラムドッグ$ミリオネアの原作)とか…
・写真や動画が伝えるもの
ところが実際にご夫婦から話を聞き、お家の写真など見せてもらって本当に驚きました。
非常に自然豊かで綺麗な風景に溢れていました。
エメラルドグリーンのような美しい川の写真を見せてもらい 「これはなんて川?」と聞いたら「ガンガー(ガンジス川)だよ」との返答が。
無知な私は
「え!?あの泥水みたい(失礼)なやつがガンジス川じゃないの!?
ご遺体が流されるところのあれだよね??」
と驚きましたが、実はガンジス川って2500kmもある世界最大級の川なんですね。
写真で見せてもらったのは川の上流。 さらに上流、ガンジスの最初の一滴までいけばヒマラヤ山脈の氷河にまで行きつくとか…
ああ、自分が日本のテレビ等で観た「ガンジス川」って、この長大な川のごく一部(それも下流の濁り切った場所)を切り取ったものだったんだな、と、目からうろこの思いでした。
そもそもインドというのは世界7位の面積(日本の約9倍)を持つ長大な国で
当然色々な風景があり、街によって、地域によって、様々な様子があるわけです。 テレビで紹介されている風景なんてその中のほんの1点にしか過ぎない、というのは 頭では分かっていたはずが、改めてその事を実感させられたのでした。
「日本」として「東京」の映像だけを見た人が東北や北陸の農村地帯に行くと驚くでしょうし、さっぽろ雪まつりの事だけ知った人が、沖縄の海をみたら驚くだろうな、という、そんな当たり前のことを改めて感じたのでした。
同時に、そういった先入観や固定概念をぶっ飛ばし、新たな情報を伝え、見た人をあっと言わせる、そんな「写真の力」も改めて実感しました。
カメラマンという仕事、役割の中には 「伝える」というものも重要なウェイトを占めているんだよな、と再確認できました。
(本題とは無関係ですが15年以上前、学生時代に行ったカンボジア・アンコールワット 当時はコンデジでした)
・インドに行く
そんなこともあって、最初は半ば冗談、半ば社交辞令的に 「今度はインドに来てよ」「よし、今度はこっちが訪ねていくよ」なんて言っていたのですが、いや、これは本当に行ってみるべきかもしれない、と考えるようになりました。
ご夫妻はインド北部の自然豊かなエリアにお住まいで、いわゆる「インド」として日本で紹介されることの多いデリーのイメージとはかなり違う模様。
そして実はご夫妻はその自然豊かな場所にゲストハウスのようなものを持っておられ、旅行客にジャングルバカンス的な拠点として貸し出しているとのこと。
たまたま縁があり知り合い、ゲームを通じて仲良くなった方々が「来てよ」と言ってくれていて、しかも宿泊場所まで確保できそうだ、となると、後はとにかく行きさえすればどうにでもなるのでは。
そしてその場所で撮った写真や動画で、何かを「伝える」ことができるのでは。 こんな風に自分発信で、撮ってみたい、伝えてみたいと感じたのはずいぶん久しぶりの事です。
このチャンスを逃す手は無いと感じました。
そこで急遽、航空チケットの相場を調べたり、本当に行っていいのかご夫妻に確認したりと 気が付けば、行く前提で話はどんどんと動き出したのでした。
ちなみに雨季など時期によってかなり条件が変わるようなので、いつ頃が良いかと確認したところ、10月近辺とのこと。 これはこちらの仕事が落ち着く時期とも重なります、まさに好機!
・機材を考える
さて、インドに行く、仲良くなったご夫妻に会いに行く、で終われば ただの個人的な旅、旅行でしかないんですが、前述の通り、カメラマンとしても役目があるはず。
実際、ご夫妻も
「ぜひ良い写真を撮ってほしい」
「良いものが撮れればポストカードにでもして販売してみようよ!」
なんてノリノリで提案してくださいました。
細かい部分はどうなるかは分かりませんが、確かに、カメラマンとして この旅を通して、自分の知らなかったインドを「記録」し「伝える」 あるいは「形にして残す」ことが1つの主目的となりそうです。
とはいえ海外撮影は初めてのことで、またチームを組んで撮影班というわけではないので 当然ながら持っていける機材や撮影の幅にも限界があります。
いや、そもそもインド国内で、自分がどれだけ動けてどんな所に行くかも確定しているわけではないので機材選定が難しい…
Z9とZ 14-24mm f2.8は風景撮影には必須かなとは思いつつも、他に何を持って行くべきか…
写真で風景を切り取ることはもちろん、例えばそこに至る道中を記録した動画なんかがあった方が良いのかもしれない…(山を登るトレッキングなども有名なエリアらしいです)
そんなわけで機材選びに悩む日々が続いています。
・ご助力・ご支援を願いたい
そんなわけで機材を色々と考えているのですが やはり私の持つ機材はカメラもレンズも大型が多く、ぐっと腰を据えて撮るには良くても トレッキングのような山道やちょっとしたジャングルのような箇所もあるエリアで、移動している際にずっとカメラを構えていけるか、動画を回しておけるかというと不可能に近いです。
場合によっては転倒や急な天候の変化などで、機材損傷や故障のリスクもありますし、やはり移動しながらの撮影に向いている機材は欲しいところ。
そこで、今現在、メインで持って行くカメラは別にして、それ以外に、サブとして使いやすく、場合によっては移動中も回しておけるアクションカメラ(いわゆるGoProのような)やウェアラブルカメラを検討しています。
移動中もほとんど手をふさがず、旅で一番悩ましい荷物の嵩張りにもならず、元々そうした使用を想定しているだけに、アウトドアしようでの故障リスクもはるかに小さい。
急な天候の変化による水没などへの対策が撮れている機種もある(防水機能がかなり高い)
例えばどこかのジャングルの中の写真、ガンジス川上流の美しい水面、山からの景色、といった写真が1枚あるだけよりも、そこに行く過程も含めて伝えられれば、面白みや深みが増すのではないでしょうか。
撮影に至る過程や、旅の様子など全般で使い勝手の良いこうした機材があると、今回の撮影旅行も大きく成果を増すように思います。
が、情けない話ではありますが、予算がないです…
元々、今年の初めから幾つかの仕事での契約形態が変わり、また、想定外の税関連の出費などもあり、金銭的に苦しい状況が続いていました。
そんな中でインド渡航にかかる諸々は、無理矢理絞り出してどうにかできても、新たな機材の購入はさすがに厳しい…
一瞬クラウドファンディングを思いつくも、調べてみたところ、仮に出資者が現れたところで、実際にそのお金を受け取るまでには時間がそれなりにかかり、出発までに間に合わなさそうであることが分かりました。
そこで個人的にではありますが、ここで個人的に支援者を募ることにしました。
・目標金額と使途
いわゆるクラウドファンディングであれば ハッキリと「目標金額はXX万円」みたいなことを書くものだと思いますが 今回はこちらが決める目標というのは提示しません。
単純に言えば予算はあるだけ助かる、というのが本音です。
現時点でいえる確実なことは、どんな状況になったとしても活用できるであろう、件のアクションカメラについては、予備バッテリーや周辺機器などのオプション一式を加えても、どうにか10万円以下には収まるかな、ということくらいです。
もちろん撮影データを保存、バックアップするためにHDDを買い増しておく、といったこともできれば助かるのは事実です。
一応、今回の旅は約2週間の予定で、その渡航・滞在費については大まかに目途はついていて、そちらは最低限は自前で用意できました。
ただし細かいプランを最初から決めた状態で向かうわけではありません。 気候や体調等によって「それなら明日からはこちらに移動してこれを撮りに行こう」というのを柔軟に変えていく予定です。
例えば、宿泊予定地からAという場所に伝統的な寺院があるのでそちらに撮影に行く、帰ってきたらBには非常に綺麗な山岳があるのでその景色を撮りに行く、となった場合、それぞれの移動等に当然費用が掛かります。
お世話になるご夫妻からもおすすめスポットなどを送ってもらったんですが インドは広大なので「片道8~9時間」とか平気で出てきます。
そうなると1~2泊していく前提になり、別途また費用がかさみます。
そうしたインド内での移動や計画にも関わる事なので、予算がカツカツならばあきらめざるを得ない場面もあるでしょうし、ある程度余裕があれば、もう1か所回れる、となるかもしれません。(例えば、最初の目的地への移動の際に、予算が乏しいので格安の移動手段を選択した結果、時間のロスも大きく、身体への負担が大きく結果的にその後5日間寝込んでしまった、みたいな事も起こり得ます)
なので、最初からこういう費用がこれだけかかるから目標金額はこれだけ、とは提示できないのです。
同時に当たり前の事ではありますが「予算が多いに越したことはない」としか言えないのです。
みなさんから、どれだけの支援が集まるのか、狙っている機材を導入できるのかも、現時点では全くの未知数だということです。
・リターン
そんなわけで目標総額についてはできるだけ多く、としか言えないのですが 出資、ご支援のプラン、そしてリターンについては色々と考えています。
・撮影してきた現地での写真データ
・サブのアクションカメラが用意できればそれで記録した道中の動画など
・こちらが写真や動画を使用する際に支援者名の表記(希望者のみ)
・インドのお土産
などなど、素案ですが。
あくまで現時点での一例なので 多少の変化はあるかもしれませんことを予めご了承ください。
なお、リターンでお送りする写真データは、著作権法に基づいた個人利用の範疇でご自由にお使いください(PCやスマホの壁紙にする、プリントして自室に飾る、など)
また、撮影した写真に関しては当ブログやSNSで使用するものとは別の、支援者限定の特別なものを予定しておりますが、場合によっては一部重複する場合があります、予ご了承ください。
あくまで個人間でのやりとりになりますので、その他ご要望、ご提案などにも柔軟に対応させて頂くつもりですので、そうしたご相談もお気軽に。
個人利用を越えて商利用などで使いたいといった旨も、内容・条件によっては問題ありませんので。
ひとまずこういった内容で、支援してみよう、応援したいという方がおられれば twitter(X)かこちらのアドレスに連絡頂けますと幸いです、よろしくお願いいたします。
twitter(X) : @Giro_t
・ここから追記
この記事を公開、SNSで紹介後、すぐに反応くださった方が数名おられまして、本当に感謝しております。
改めて、上記のような状態ですので、具体的な目標金額などを提示できないのですが みなさんからのご支援を活用し、より良い撮影旅として成果が残せるようにがんばっていくつもりです。
その上で、幾つか追記致します。
まず、ご支援、出資に関しては最低額を1,000円からとさせていただきます。
少額のご支援を多数頂けるなら本来はありがたいことではあるのですが、振込手数料やこちらで管理・把握、リターン送付のミスなどのリスクが上回ってしまうかもしれないからです。
それ以上であれば額はご自由に決めて下さって構いません。
当初は「n円出資プランのリターンはこれ」という形で、金額で分類して幾つか決めておこうかなと思いましたが、現時点で、リターンで何を望まれるかが、出資される方によってかなり違いそうだというのを感じています。
例えばインドの写真をたくさん見たい、という方もおられれば旅の道中の動画を(水曜どうでしょうのような、あんな面白くはできませんが)見て楽しみたい、という方もおられると思います。 そんな事よりインド土産が欲しい!という方もおられるかもしれません。
ですので、その辺りはご支援頂く際の連絡でその方に応じてこちらからご提案して決めて頂こうと思います。
つまり、本来の仕事の受注に近い形で、この予算でこういう写真これだけ欲しいけど大丈夫?とか、こういうのが欲しいんだけどそれだと予算どれくらい?という感じで話し合いながら決めて行こうと思います。 もちろんそういった形が苦手であれば、こちらで大まかなリストを提示することもできますのでその点はお気軽にご相談ください。
またご支援方法ですが、実際にご支援される場合に ・銀行振込
・amazonギフト券
をお選び頂けるようにしておきます(機材やHDDに関してはAmazonでも購入可能なため)
(振込先の案内もその際に致します)
銀行振込は心理的にハードルが高い、という方でもメールで気軽に送れるので、こうした選択肢も提示しておきます。
以上、質問などはいつでもお気軽によろしくお願いします。
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