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カメラバッグを買った話

  • 執筆者の写真: Giro
    Giro
  • 2月26日
  • 読了時間: 9分

カメラ、機材の話をするときに

カメラ本体、レンズ、そして前回のようにライティング関連

というのは誰もが思いつくところだが

意外と重要度でも費用の面でもこの次くらいにくるのが

カメラバッグではなかろうか(防湿庫かもしれないが)


思えば私もカメラバッグは色々と使ってきた。



多分初期に買ったのは左下、ショルダータイプの当時定番だったやつ。

容量は15Lくらいだったと思う。


もう少し実例に沿った具体的な例を示すと、

フラッグシップ(BG付)カメラに70-200をつけっぱなしにしても入るが

そうすると後はレンズ2本が限界、みたいな容量だ。


左上のはニコンのフォトキャリオールプロ XL。

ポートレートなどで、どうしても単焦点レンズを複数本使うので

左下のやつだと限界が来てしまい、もっと入るバッグを!と思い

購入した、おそらくニコンの出してるカメラバッグで最大のやつ。

容量は約25Lである。


ちなみに買った時にレビューを書いていた→ こちら


当然入る、めちゃくちゃ入る。

が、当然でかい。めちゃくちゃでかい。


で、何が困るかというと、まず撮影内容にもよるのだが

ポートレートによっては、モデルさんと合流して

歩きながら適度な場所を見つけて撮る、みたいな屋外の

photo walk型の時もあって、こういう時は

1つの公園内で、とかであればいいのだが

隣の駅とか2~3候補を移動しながら、みたいなことがある。


ということはバスや電車に乗るわけだが

それがもうデカすぎて周囲に気を遣うレベルなのだ。


もっといえば、駅の改札は肩に下げて普通には通れない。

車椅子の方が通りやすい用の改札を選んだり

このスペースを通り抜けるには、とちゃんと考えて持ち変えないと

ガッと改札にぶつかって出れなくなってしまうレベルなのだ。


で、めちゃくちゃ入るからめちゃくちゃ機材を入れている。

ということは当然重い。


そんな重さのものをワンショルダーにかけて移動したり

持ち運んだりしているとどうなるか。

背骨も腰もひん曲がりそうになる。

(私は腰に持病ありなのでなおさら)


こりゃ無理だ、と音を上げた。



もちろん、スタジオ撮影のように移動しない前提だったり

車が使える状況なら、これにぎっしり詰め込んで

車の中でその時使う機材だけ撮りだして、みたいな運用ができるので

非常におすすめだ。



ところが、そもそもこういった用途にそぐわないレンズがある。

超望遠である。


こんなものショルダーバッグに入れて持ち運ぶ方がどうかしてる。

長さもあるし、並みのバッグに収まるわけもない。

当然重さもあるし、ワンショルダーでは身体への負担も大きい。


そこで導入したのがバックパック型である。


上の写真では右側にthinkTANKphotoのエアポート コミューターが写っていて

これが私が一番長く愛用しているバッグである。

調べてみたら2018年に導入しているのでもうすぐ8年にもなるようだ。


実はこの前にLoweproのAW400と500を使っていたのだが

300㎜ f2.8くらいまではともかく、400mm f2.8の運用には無理が出てきたので

思い切って買い替えた。


8年愛用していることから分かるように、このエアポート コミューターには

何の不満もなく、あちこちボロボロになってきつつあるがそれでもまだ使っている。

400mm f2.8がすっぽり入る(レンズフードは付けていないが)上に

その状態でフラッグシップ2台と70-200 f2.8、予備バッテリー2本とかが

平気で収まり、しかもそれにノートPC等も入れて背負って持ち歩けるのだ。


そう、スポーツ撮影に必要な機材をこれ1つに収納できると言っても過言ではない。

(120-300も持っていく場合にはレンズケースに入れて別途持つが)


総重量は18kgくらいにはなっていると思うが

ワンショルダーと違って、バックパック型はとにかく背負ってしまえばラク。

特にこのエアポート コミューターは私の身体に合っているのか

この重量を背負っているとは思えないほど腰も背骨も負担は軽く感じる。


良いバッグというのは買う価値があるなーというのを痛感した。



さて、そんな私が新たにバッグを買った。


前振りの時点でうすうす気づかれていそうだが

同じthinkTANKphoto(自分の中で信頼度がバカ高い)の

エアポートローラーダービー V2.0 である


そう、車輪付きなのだ。

今もスポーツ用途ならバックパックタイプで良いかなと思うが

ちょっとポートレートや店舗撮影などでショルダータイプでは持ち運びづらい量の

機材を持っていくときには、これは新たな選択肢としていいのでは、とチョイスした。


実は長年こういうキャリータイプのバッグは気になっていたが

懸念がいくつかあって購入に踏み切れなかった。

幾つかあげてみる

・車輪壊れやすそう

・振動が機材に悪そう

・なんのかんので転がせない道とか場所とか多くない?

そんなところだ。


が、調べてみると懸念が解決してしまった。


まず、車輪は交換できる定番のリペアだった。


昔、旅行用のトランクケースの車輪が壊れてしまい

修理を頼んだら、不可で断られたのだったか、新品が余裕で買えるくらいの修理費用だったかで断念した記憶があったのだが、さすがここはすごい。

思った以上にお安い値段で、しかも当然ですよという雰囲気で修理の案内をしている。

詳しくは公式のページをご覧あれ。


・振動が機材に悪いのでは


これは絶対にそう。悪くないわけがない。

ニコンのZレンズの極限、NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctをご存知だろうか?

あれはレンズにフードを付けてその先がコンと何かにぶつかっただけで

光軸が狂う(本来の性能が発揮できなくなる)とまで言われている。


あのレンズは極端にしても、何十枚ものレンズを配置している

カメラ用の高性能レンズとは、本来それくらい精密機器なのだ。

現場で使う時はそんなこと言ってられないから

床に置いたり雑に付け替えたり時には何かにぶつけたりもするが

確実に悪い影響を与えている。


とはいえ、ただの箱で空間でしかない一般的なバッグと

カメラバッグの違いは、クッション材による仕切りの多さである。

メーカーとしては各社ともに、振動の影響を最小限に~と説明書きをしている。

もちろんだから絶対大丈夫だとは思わないが、まあそれくらい配慮はしている。


なのでこれは完全に使い方次第だと思う。


600mm f4や400mm f2.8、120-300 f2.8みたいな100万円を超える極端な高性能超望遠を

これに入れてガラガラ~っと地面の凸凹を伝える必要はない。

そもそもそれらを背負って運搬してるのは、振動や衝撃を全く与えていないかと

問われると実はそっちも怪しいわけだし、まあ気を付けて使い分けるしかない。


なので、このバッグを使う時はちゃんと入れるものを考えて使い分ければよし。



・そもそもキャリーって使える道実際多いの?


これもそもそも論だが、強く感じる。

空港であればもちろんスイスイ行けるだろうが、言っても日本は

まだまだバリアフリーが行き届いてはいないし

普通の道でも意外と段差があったりアスファルトが整っていなかったりする。


なお国によっては石畳が標準という場合もあるので全く使えないだろう。


もちろんそういう場所に行くときにわざわざこれを選んで持って行きはしない。

いやいや、電車に乗る時とか駅の階段とか、いくらでもそういう場面はあるよ。


確かにそれはそうだろう。

ただ、よくよく考えてみると、バックパックタイプでも

電車に乗る際は邪魔にならないよう、いったん下ろして手に持つようにするので

実は条件は同じだったりする。

ま、階段くらいだろうけど、めちゃくちゃ長い階段でもなければ

その間だけ手に持つことは別段問題ない。


なにせスポーツ撮影用みたいな15kg超が当たり前という機材はこれでは使わない

と思われるのだから。


そんなわけで、まとめとしては、すべては用途次第。

ローラーバッグを使う、という場面でだけ活躍してくれればそれでいい。

だから今回選ぶことにした。




うわさのTSAロックも付いていて、サイズも機内持ち込みサイズなので

飛行機移動前提としても使い勝手が良い。




ちなみにワイヤーコード+南京錠もあって、セキュリティ意識が高いのは

バックパック型もそうだったのでよくわかる。この会社らしい。




車輪はハーフ(片側2つだけ)のものを選ぶ方も多いと思う。

置いていても安定感があるからだ。


が、私はあえて4輪型にした。(1つずつが2輪あるのでややこしいが)



4輪あると、動かす方向を問わずスルスル自由な角度に動かせるからで

これは安定感とは逆だが、柔軟性、自由度の高さ、後は手首の使いやすさを取った。



メインの収納部をガバッと開いて愛用のエアポートコミューターと並べてみた。



エアポートコミューターのセンターがぶち抜きになっているのは

400mm f2.8をすっぽり入れるためだ。

もちろん仕切りを替えれば、標準レンズを3本みたいなこともできる。


まだ仕切りを動かしていないローラーダービーは

こじんまりとしているが、長玉を入れる気は無いので

結局こういう感じの運用になっていきそうだ。


thinkTANKphotoのローラー型といえばナビゲーターという

やや背の低い4輪型も有名で、あれも凄く使い勝手がよさそうで悩んだ。


ただ、結局いつも持って行く機材で悩む自分には

「もう少し入るのにしておけば…」と思いそうな気もしたので今回は

ローラーダービーを選んだ。


それでも入らないかも、という場合には同社のスピードレーサーV2.0を

上に載せるという強引な運用も考えている。



そんなのも持ってたのかと突っ込まれそうだが

美術館などにカメラを持って行く際に、もう少し邪魔にならない

コンパクトサイズで良いのが無いかなと

エアポートコミューターが気に入った後で購入したものだが

これがサイズは思ったよりデカい上に、中には思ったより入らない

というダブルパンチであまり使っていない。


結局、美術館やお散歩用には高性能コンデジとONAのお洒落バッグの組み合わせを使うことが増えたが、それも最近はなくて、もう手ぶらでスマホで撮るか

ショルダーバッグにZ9入れていくかみたいな極端な形になっている。


そんなこんなですっかりthinkTANKphotoでバッグを統一し始めた感があるが

もちろんLoweproもManfrottoも良いバッグはあるだろう。


最後は好みとか自分の感覚でしかないので極端な推しはしないが

ただ少なくとも私自身は8年エアポートコミューターを使って来て

買ってよかった、使いやすい、丈夫、と感じているのだから

そのメーカーを信頼して選ぶのもまた必然だと思う。


さて、3月頭の撮影でおそらくこのローラーダービーを初本格運用すると思うが

使い勝手がどうなのか、今から楽しみである。

 
 
 

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